国指定史跡 ディアナ号・アスコルド号乗員墓について②
◎アレクセイ・ポトチキン（向かって右側）
西伊豆戸田村でスクナー船ヘダ号建造の最中、病死した下士官ポトチキンの墓。その墓碑には、「一八五五年三月二十五日（露暦）に戸田で死せるフリゲート艦ディアナ号乗組員下士官アレクセイ・ポトチキンの遺体ここに眠る。」とある。
◎ワシリー・バケーエフ（向かって左側）
同じく戸田村でナベワリと呼ばれる毒草の実を食べて中毒死した水兵バケーエフの墓、その墓碑には、「一八五五年五月十五日（露暦）に戸田で死せるフリゲート艦ディアナ号乗組員、水兵ワシリー・バケーエフの遺体ここに眠る。」とある。
ここで墓石のない四人目のロシア人、アスコルド号乗組員については、永い間、その氏名、享年、埋葬場所等まったく不明であったのだが、平成１５年月、このアスコルド号乗組員に関するロシア側の記録が、岡山大学名誉教授・安田孝一氏によって明らかになりました。次回にその寄稿文を紹介したいと思います。